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中小企業における人手不足は深刻で、これを打開するためには業務効率化が不可欠です。その手段の1つとして注目されているのが、「生成Al」の活用。中には、無料で手軽に使えるものも。ただし、使用時は著作権等に注意しましょう。
生成AIとは、人がPCやスマホから入力した「指示」(プロンプト)に応じて、インターネット上に公開されている膨大な文字画像等の情報(ビッグデータ)から、指示内容に沿う「回答」をピックアップしてつくりだし、示してくれる技術のことです。
指示方法は文章のほか、画像や音声、図表などを入力するだけでもOK。それに対し、文章や画像、動画などさまざまな形で、生成AIがその名の通り答えを生成してくれます。まるで人のように文脈を理解した回答や、ユーザーには想像もつかないような斬新なアイデアを創出してくれるため、ビジネスシーンでの活用も進んでいます。
1人ひとりが担う仕事量が多い中小企業生成AIを活用するメリットは大きい!
多くの中小企業が人手不足に悩む昨今。デジタルを活用して業務効率化を図ることが重要です。ハードルが高いと感じるかもしれませんが、近年では生成AIにより、ITに詳しくない人でも、事務作業をはじめとした定型業務や、動画制作等のクリエイティブ・専門的な業務を簡素化できるようになりました。さらに、新しい商品やサービスのアイデア出しにも役立てることができます。無料で使用できるツールもあり、それを活用して業務効率化に取り組む企業も増えています。
1人ひとりが担う仕事量が多い中小企業こそ、生成AIを活用するメリットは大きいといえます。人手不足の解消につながるのはもちろん、それまで大きな手間を割いていた事務作業を効率化して生まれた「空き時間」を、営業活動等、新たな収益を生む可能性がある業務に充てることもできます。
生成AIは、インターネット上の情報から答えを導き出すため、ときに事実と異なる情報が示されることも。利用する際は、ファクトチェック(事実確認)を欠かさず行いましょう。
また、他人が著作権を有する文章・画像等を生成AIに入力すること(入力行為)自体は原則として問題はないものの、その類似品を作成する目的がある場合は入力行為そのものが著作権侵害行為にあたるおそれがあります。
企業ロゴや商品デザイン等の作成時も同様に、商標権や意匠権の侵害にあたらないか、配慮する必要があります。
文化庁が、AIと著作権に関する考え方などについてまとめています。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/aiandcopyright.html
中小企業の業務効率化に役立つ生成AIツールを紹介します。いずれも基本的な機能は無料で使えますが、本格的に使いこなす場合は課金が必要となります。
まるで人間を相手にしているように、文章や画像をチャット形式で入力することで、文章案の作成やデータ分析、商品ロゴ案の作成等、さまざまな用途で使えるツールです。
(例)
店のロゴをつくる
メールの文案をつくる
ソフトの使い方を調べる
文字入力した情報で、画像や動画、音楽、ナレーションを作成できます。商用利用が可能で、プロモートションに活用できます。
キャッチコピーや長文の作成に役立つ文章作成無料で月に1万字まで生成できます。
※個人情報や機密情報の入力はNG!
生成AIは、収集した情報を蓄積し「学習」することで、より高度な情報を提供します。インターネットに接続して使うサービスに、顧客の連絡先等や機密情報を入力すると、情報漏えいのおそれがあるため注意しましょう。