miyachannel
佐藤一斉の「言志録」に次のような言葉があります。
"敬よく妄念を裁断す 昔人いう 「敬は百邪に勝つ」と"
敬う心があれば邪悪な思いを断ち切ることができる。昔の人は「敬うことは様々な邪念に勝つ」と
「敬」とは優れた人を尊敬していることを指すとともに「自分を慎むこと」でもあります。人を心から敬するためには、ます自分が今よりもっと成長したいという慎み深く、かつ強い思いが無ければなりません。高きを求めるが故に高きを仰ぐ心が生まれ、謙虚に周りを敬することができるのです。
実績を上げ、他人から称賛されることが多くなると謙虚さを失っていたりするものです。謙虚さを見極める方法は簡単です。「人の話をしっかり聴くか聴かないか」です。人の話をしっかり聴く人は、自分の考えや意見を持ちつつ「もっと他になにかがあるはすだ」という、ものの見方をします。「一人語り」にならす、積極的に相手の話に耳を傾ける傾聴のスキルを身に付けたいものです。
(日経トップリーダー202403月号「古典ちちんぶいぶい」参照)