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SNS時代の必須リテラシー「著作権」のきほん

2024年10月28日

スマホで写真や動画を撮り、アプリで加工し、SNSにアップしてシェア―。いまや当たり前となったこの一連の流れが、もしかしたら、知らず知らずのうちに他人の「著作権」を侵害している行為となっているかもしれません。

そもそも「著作権」とは?

著作権とは、自分の著作物(写真、動画、イラスト、音楽、小説などの作品)を他人に勝手に利用されない権利のことです。他人の著作物を利用する場合、原則として、著作者等から許諾を得る必要があります。無断で利用すると、次のような刑事罰(原則)を科せられることがあります(刑事罰に加え、損害賠償請求等の民事による対抗措置を受ける可能性もあります)。

【個人】10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金(あるいはその併科)
【法人】3億円以下の罰金

個人的に利用する場合(私的利用)など、一定の条件を満たせば例外的に無断で使えることがありますが、無許可で不特定または多数の目に触れるネット上に公開することは、著作権者の権利を侵害する行為にあたります。目ら購入したものでも、それを複製して著作権者の許可なくネット上に公開・転載すれば権利侵害となります。ネット上への公開だけでなく、違法と知りながら動画等の著作物をダウンロードした場合も(私的利用の範囲でも)、著作権侵害行為として、2年以下の懲役または200万円以下の罰金(あるいはその両方)が科せられます。このほかにも、著作権についてはさまざまなルールが定められています。文化庁公表の「著作権テキスト」(右の二次元コードから参照可能)も参考にすると良いでしょう。

それダメ!SNSでついやってしまいがちな「NG」事例

  • 新聞や雑誌等の記事を写真やスクリーンショットに撮り、SNSにアップすること
  • 撮影・録音が禁じられている動画やライブ配信をSNSで公開したり販売したりすること
  • 他人の著作物である写真やイラスト等を、無断でSNSのアイコンに使用すること