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仕事の現実

2024年8月 2日

仕事の現実は、

1.限られた時間のうちに
2.不完全な資料をもとにして
3.事実を把握し、判断し、決定し、行動する

ものです。
仕事には無限の時間は許されません。必ず期限があり、納期があります。つねに時間との競争で、会社の内部事情はお客様には関係ありません。

仕事を行うために必要かつ完全な資料を得ることは不可能と言っても過言でありません。
日々の仕事には不確定要素、変動要素が多すぎるほどあります。やっと得られた情報もその情報を得た時点におけるものであって「釣った魚と情報は、それを得た瞬間から腐り始める」という言葉があるように真実の姿はきわめてわずかであるかもしれません。

必要なのは限られた時間のうちに事を行うために最低限どのような情報が必要であるか、を判断することです。情報収集は「あらゆる情報」ではなく「最少限度ギリギリ必要な情報」です。そこに必要なものは知識でも技術でもなく、決断をくだす勇気です。何もかもやろうとすると何もかもできなくなる。完全にやろうとすると時間はいくらあっても足りません。いやでも重点主義にならざるを得ないのです。

「働く」という字は「人が重点に力をそそぐ」と書くという表現はこの真理をうまく説明していると言えます。
(引用:「マネジメントへの挑戦/一倉定/日経BP)