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「幸せな人」が良い会社をつくる?「幸福学」の考え方

2024年3月26日

「幸せ」を「身体的・精神的・社会的に良い状態(well-being)にあること」とする「幸福学(well-beingstydy)」。日本における幸福学研究の第一人者である慶應義塾大学大学院の前野隆司教授は、「誰でも幸せになれる」といいます。そんな幸福学の考え方は、今、注目を集めています。

幸せを感じるための「4つの因子」

人が幸せを感じるには、次の「4つの因子」がカギとなるといいます。

①「やって-みよう」因子
(自己実現と成長の因子)

②「ありがとう」因子
【具体的行動】
自分なりの夢や目標を定め、それを実現しようと努力自分を社会の中に置き、多様なつながりを持ち、他者を続けること。

③「なんとかなる」因子
(前向きと楽観の因子)
【具体的行動】
常に楽観的に、ポジティブに考えること。前向きさは、①の因子を高める大前提ともなる。

④「ありのままに」因子
(独立と自分らしさの因子)
【具体的行動)他人と比べることなく、好きなことや得意なこと、心の動くことを突き詰めていくこと。

社員の幸福感とパフォーマンスの「幸せな関係」

個人の幸せは、会社にも大きな影響を及ぼします。ある研究によれば、幸福感の高い社員は、幸福感の低い社員と比べ、創造性は3倍、生産性は31%、売上は37%高く、欠勤率・離職率は40%以上低くなり、業務上の事故も70%少ない_という結果が示されました。さらに、社員の幸福度が高い会社は企業価値や収益性も高くなることが明らかになっています。つまり、社員個人の幸福感とそのパフォーマンス、そして企業の「稼ぐ力」とは密接な関係にあるということです。

個人の人生にも会社にも良いことばかりの「幸せ」。今日から少しずつでも、「4つの因子」を意識して行動してみましょう。