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やってはいけない!こんな在庫管理

2024年2月 5日

「黒字倒産」と言う言葉を聞いたことがあると思います。黒字倒産とは支払に必要なおカネを持っていないことが原因です。「黒字=利益が出ている」のにおカネがない、利益がおカネでないモノに変わっているのです。モノには色々ありますが、①回収の遅れ→売掛金でおカネが寝てしまう②不十分な在庫管理→過大な在庫でおカネが寝てしまう③体力以上の設備投資→土地・建物でおカネが寝てしまう、などが主な原因です。今回は②の「やってはいけない在庫管理」に絞ってお話します。

  • いつ売れるかもしれないと売れない在庫を保管する
    「過去の失敗」に囚われるのではなく「これから」に目を向けましょう。保管するにもコストがかかります。

  • 行きあたりばったりの発注をする
    いつどれだけの発注をするか合理的にルール化しましょう。ルール化するには仮説(何日分、何か月分を発注するか)を立てることがスタートです。最初からルールは作れません。仮説→検証を繰り返して失敗から学ぶのです。先が見えない、わからないと逃げないでください。

  • 不良在庫を倉庫の奥にしまいこむ
    誰の目にもとまらすドンドン溜まっていきます。作業効率は悪くなりますが、目に付く場所に保存するようにしましょう。経営者が倉庫(在庫)を自らの目で直接見ることはとても大切です。不良在庫の定義ができていますか?ますは売上何日分の在庫を持つているか、商品別、製品別の回転日数を把握することがスタートです。

  • 倉庫をドンドン大きくする
    どうしても不良在庫を処分することがおろそかになりがちです。不自由さ、不便さの中にこそ改善策が産まれます。

(参照:社長のお金の残し方/吉澤大(日本実業出版社))