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江戸中期の儒学者荻生祖徠が生きた将軍吉宗の時代は財政難、天変地異、経済と組織の停滞による世情不安と現代同様大変な状況下でした。
徂徠は「器置のある人が上にいる時は人材がいると言い、下にいるときは人材がいないと言っているだけだ。」と断言しています。その上で「上に立つ人間が部下を侮り、見下すような誤った態度を取ることこそが人材の存在を見えなくしている」と言います。耳が痛いどころか身の置き場所がなくなるほどの実に鋭い指摘です。
「元凶は上に立っているリーダーに人材の選定眼と上に推挙しようという心が無いためだ」と言います。
それでは人材をどう見抜けば良いのでしょうか?
結局は見込があると思われる者に「やらせてみなければわからない」と祖彼は率直に述べています。
人間の能力は、さまざまな困難を経験することで磨かれ向上します。苦労さえすれば人は成長するのか、と言えばなかなかそうはいきません。
グチを言わすにプラス思考で運命を受け入れてこれは自分のための試練だとハラを決めて取り組んだ人が大きく成長するものです。
「いすれの世にも器量ある人はいる」
「人の器量を知るは、その人を用いてみて知ることなり」
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