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戦争が未来を奪っていく

2022年8月 1日

カテゴリ: コラム

戦争とはとにかくお金がかかるものです。ウクライナ財務省は開戦1か月で費やした戦費が1兆2千億円に上るとの概算を示しました。ロシアはさらに深刻で、戦費は1日で8千億円、最大で1日3兆円と言う試算もあります。
第2次世界大戦で日本が戦費に投じたお金は約7,600億円といわれています。

これは、日中戦争開戦当時の国家予算の280年分にあたる金額で、現在の国家予算に置き換えて計算すると2京8千兆円という天文学的な数字になります。
肥大化した軍事費をどう賄ったか。ますは借金(戦時国債)です。ただそれだけでは到底足りません。そこでどうしたかというと国家の収入の柱である税を上げたわけです。

アメリカでも第2次世界大戦時の所得税の最高税率は94%に達しました。日本では数年間で国民一人当たりの税負担は10倍に増加したと言います。戦時中に「後で払う」と言って半強制的に徴用した船舶などの補償は100%の税率、つまり補償と同額の税を課すと言う特別税も導入されました。結果的に経営者は滅私奉公を仇で返されたかたちでした。

ロシアやウクライナでは現在のところ戦費調達の大増税は確認されていませんが、時間の問題でしょう。国民の負担増は戦後も続きます。戦争は戦地に行かなくても、空襲を受けなくても過重な税負担という形で人々の日常を奪い、未来を奪っていきます。