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「スーパースターがいないスーパーチーム」はなぜできたのか?

2021年11月29日

カテゴリ: コラム

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女子バスケを銀メダルに導いたホーバスコーチの教え
東京オリンピックで初の銀メダルを獲得した女子バスケットボールチーム。体格は小柄でスーポースターと呼べるような選手もいないなかで、準優勝といつ―快挙を成し遂げた背景には、トム・ホーバスヘッドコーチの教えがありました。

3つのスキルに特化して体格差を克服!
トム・ホーバスヘッドコーチは就任時に、「東京オリンピックの決勝でアメリカと対戦する」と宣言しました。それまでの日本
の最高成績はベスト8。その言葉を聞いた誰もが「小柄な日本人選手では難しい」ど夢物語のように思っていました。しかし、ホー
バスヘッドコーチは、アメリカとの対戦を信じて戦略的に動き出します。
小柄な日本人選手でも世界と互角に戦えるように、「スピード」「ハードワーク」「3ポイントシュート」の3つのスキルを高めることに特化しました。身長の高い選手を凌駕するスピード、40分間続けられるハードなディフェンス。また、無数に用意されたフオーメーションを記憶し、相手や戦況に応じて使い分ける。3ポイントシュートの成功率を上げて、得点力を高める。こうした練習の成果が試合でも発揮され、次々と世界のチームに勝利していきます。なかでも3ポイントシュートの成功率は38.4%で出場国中トップ。強豪フランスとの準決勝では50%の成功率で勝利の原動力となりました。
決勝では6連覇中のアメリカに敗れたものの、"小柄な日本チーム"でも世界に通用することを証明した東京オリンピソクとなりました。

厳しい練習を耐えて生まれた信頼関係
ホーバスヘッドコーチがいくら効果的な戦略を掲げたとしても、実際に「スピード」「ハードワーク」「3ポイントシュート」のスキルを高めるというのは簡単ではありません。ホーバスヘッドコーチは「世界一の練習をしてきた。米国のチームではこんなに厳しい練習はできなかったと思う。日本のチームは厳しいことを言ってもついて来てくれる」(注)と話しています。束京オリンピックで決勝に行くという目標を達成するため、選手たちもホーバスヘッドコーチと同じ考えでした。選手たちも「トムさんのバスケットをすれば必す勝てる」と口をそろえて話しており、厳しい練習の中にも信頼関係がありました。
主将の高田選手も「練習は心拍数的にも頭的にも、そうとうきつい。守備練習は数cmでも要求と違えば何度でもやり直させられる。正直、試合の方が全然、楽」(注)と話しているように、チームー丸で勝ち取った銀メダルでした。