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環境変化に合わせて経営革新した大企業からヒントを学ぼう!

2020年11月 6日

世界的に有名な企業も、かつては苦しい時代を乗り越えてきました。
ヤマハは、世界No.1のシェアを持つピアノメーカーですが、バイクやモーターボートの製造でも知られています。戦時中、国からオルガンやピアノの製造で培った木工技術を買われて、軍用飛行機用プロペラの製造を請け負います。戦後、当時の川上源一社長がプロペラ製造に変わる新たな仕事を模索する中、本田技研のエンジン工場を見学し、プロペラの工作機械を使ってバイクのエンジンをつくることを思いついたことが、現在の発展につながっています。

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●ライバルの状況(外の世界)を知る努力をする・素直に教えを乞う、と言う姿勢
また、世界的タイヤメーカーのブリヂストンは、足袋の製造からスタートしたことをご存じでしょうか。第一次大戦後の世界恐慌のなかで、石橋正二郎社長は、当時まだわらじ履きだった労働者が釘やガラスで足を怪我することを防ぐため、足袋の底に強度の高いコムを貼ることをひらめきました。これが、ゴムの世界を極めるきっかけとなりました。当時、日本にはタイヤ製造の会社がなく、国内シェアを外国資本に奪われることを危惧した石橋社長は、タイヤ事業に着手。世界恐慌の渦中、わずかな仕様書を頼りに国産タイヤの開発に成功しました。

●儲けるために、ではなく自社が社会で必要とされるために何をすべきか、と言う視点
自社の持っている技術を新たな商品づくりに展開した参考例といえるでしょう。「新たな何か」への展開を考えてみてはいかがでしょうか。