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感染症の世界史

2020年7月 2日

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感染症とは、微生物(ウィルス・細菌・寄生虫)が人や動物などの宿主に寄生し、増殖した結果、宿主に起こる病気のことです。かつては「疫病」「伝染病」とも言われましたが、現在は「感染症」という言葉に統一されています。

今回のCOVID-19(新型コロナウイルス)の致死率は低く、人類の歴史上とりたてて危険な感染症とは言えません。ただ、COVID-19は症状の無い、または軽い感染者が多いため、対応することが極めて難しい相手です。目に見えない感染者の存在が不安感を増し、加えて、SNSやマスメディアの科学的根拠のないインフォデミック(情報感染症)にさらされていることも不安感を高めた理由です。
こうした要素が加わり、致死率だけでは説明できない心理的パニックを引き起こしています。

それに対し、各国の政権は人々の不安感に呼応して、経済的リスクを考えず、感染症リスクを優先した対策を実行しています。イベントの中止や一斉休校など社会活動の大きな制限も必要なこともあります。手洗いの徹底や、飛沫感染の防止など、感染を抑える努力を最大限するのも当然です。

しかし、そのバランスが極端に振れると感染拡大防止にはプラスでも、経済活動などの社会活動に支障が出て、結果的に人間社会にとってマイナスの方が大きくんることが起こりえます。きわめて難しい判断が必要ですが、社会生活をまわさなければ、持続可能な感染症対策とは言えません。新興感染症は人類と共にあり、今後とも絶えることはありません。社会生活を維持しながら、感染症の制圧を考えていかなければいけない時代になってきたと言えます。

「微生物は、地上最強の地位に登り詰めた人類にとってほぼ唯一の天敵でもある。同時に、私たちの生存を助ける強力な味方でもある」

「こんなときだから社長に読んでいただきたい言葉/元気手帳・特別編」をご用意しました。現在の厳しい環境下ではありますが、少しでも前へ進むお役に立てればと思います。