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「土魂商才」渋沢栄一の経営の精神

2019年7月 8日

「論語と三盤」がベストセラーとなっています。もちろん新一万円札の肖像になるという話題も大きいのですが、ビジネスマン必読の書として、多くの経営者の愛読書となっているのも事実です。

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渋沢栄一の経営の基本には「土魂商才」(武士の精神と商才の才能を併せ持つ)があります。同書によると、「人の世の中が自立していくためには武士のような精神が必要であることはいうまでもない。しかし、武士のような精神ばかりに偏って「商才」がなければ、経済の上からも自滅を招くようになる。だから「土魂」とともに「商才」がなければならない」と、まさに実学としての考え方をまとめています。

「土魂商才」を養うための最良の書が「論語」であり、とりわけ、「商才」は道徳の書である「論語」から学べるとしています。

「商才」は道徳の精神に根付くものであり、不道徳や虚偽なものからは生まれないとして、道徳に基づく経営の大切さを説いています。

いつの時代も不道徳の上での繁栄は一時的に有ったとしても、永続はしないことだと思われます。