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"やる気"を引き出す指導法

2018年3月26日

学年最下位の生徒を慶応大学に合格させたことで知られる「ビリギャル」の著者で坪田塾代表の坪田信貴氏は、「いかに生徒のやる気を引き出すか」を大切にしています。指導した生徒が飛躍的な成長をする、独自の指導方法は参考になるかもしれません。

"やる気がないからできない"のではなく、"できるからやる気になる"
坪田塾には、慶応大学に現役合格した「ビリギャル」だけでなく、同様の事例が数多くあるそうです。こうした結果を出す指導法の根底には「やる気がないからできないのではなく、できるからやる気になるのだ」という坪田氏の信念があります。
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叱らず、1%の成長に目を向けて好循環を作る
上司の悩みの一つに、「仕事ができない部下がいる」「どうやってやる気を引き出せばいいかわからない」などがあります。しかし、坪田氏はそこでミスを短絡的に叱ることは、相手を萎縮させてしまい逆効果だといいます。
叱ることは短期的な効果はあっても、長期的にはマイナスの結果を招きます。そして、上司や先輩に苦手意識を持つと、脳が無意識に情報を拒絶するようになる→失敗する→自信喪失し、ますます仕事が嫌いになる→さらに情報を拒絶する、という悪循環に陥ってしまうのです。

やる気を引き出すための"好循環"指導ポイント
1.部下の実力に合った段階的な仕事、課題を与える
2.結果に対して1%の成長に目を向け「よかったところ」のみをフィードバックする
3.期待やフィードバックが積み重なると成果が上がり、やる気がでる(ピグマリオン効果)

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海軍の大将として多くの人材を育成した山本五十六の「やってみせ、言って聞かせ、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ」という名言は有名ですが、この言葉には「話し合い、耳を傾け承認し、任せてやらねば人は育たず」という続きもあります。指導する側であっても、相手に敬意を払い、まずは肯定・承認することで信頼関係を構築することが大切であるということです。