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「攻めの休養」のススメ

2025年7月28日

日々の業務を毎日きちんとこなすためには、しっかり休養をとることが必要です。でも、「休養=寝ること」「休養=何もしないこと」と、思い込んでいませんか?医学博士で、「休養学」を提唱する片野秀樹氏は、効果的な休養のあり方として「攻めの休養」を提案しています。

「ダラダラ休養」では疲労回復しない!?必要なのは「ポジティブな負荷」

「疲労回復」(リカバリー)について研究している片野氏によれば、「ただダラダラと休む」だけでは、疲労回復の効果は低く、あえて自分に「ポジティブな負荷」(右)をかけることが重要といいます。そうすることで積極的・主体的に休み、活力を取り戻す。このアプローチこそが、片野氏が提唱する「攻めの休養」です。

①自分で決めた負荷であること
②仕事とは関係ない負荷であること
③それに挑戦することで、自分が成長できるような負荷であること
④楽しむ余裕があること

7つの「休養タイプ」の組み合わせで疲労を効果的に回復

「攻めの休養」には、7つの「休養タイプ」(下)があり、それぞれの型を複合的に組み合わせることでより効果が増幅するといいます。長くて暑い日本の夏を乗り切るためにも、効果的な「休み方」を見直してみませんか。

生理的休養

休息型
睡眠、何もせずのんびり過ごすことやマッサージ、入浴など心身をいたわる休養。

運動型
ヨガやストレッチ、ランニングなど適度に体を動かすことにより、老廃物除去や新陳代謝を促す休養。

栄養型
栄養摂取をはじめ、疲れた胃腸を休め、消化・吸収の機能を整えるなど、食を通じた休養。

心理的休養

親交型
人や社会との交流、自然・植物・動物などとのふれあいを通して得られる休養。

娯楽型
コンサートに行ったりゲームをしたり、趣味や自分の好きなことを思う存分楽しむ休養。

造形・想像型
絵を描く、料理やお菓子作りなど何かを作り出すような活動や、読書や瞑想などにより得られる休養。

社会的休養

転換型
旅行やショッピング、模様替えや断捨離など自分を取り巻く環境を変化させる休養。

例:山へハイキングに行き、風景のスケッチをする=転換型+運動型+造形想像型の組み合わせ

【参考】片野秀樹「あなたを疲れから救う休養学」(東洋経済新報社,2024年)/一般社団法人日本リカバリー協会Webサイト等