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野球から逃げなかった野茂の生き方

2022年5月 9日

高校までの野茂さんは甲子園出場とは無縁のこく普通の選手。練習に耐えるだけの日々が嫌で野球から逃げ出したくなりテレビの野球中継すら見ることができなかった時期もあるそうです。野茂さんはこう振り返ります。「子供のころから野球のエリート教育を受けてきた人にとっては、大きな夢を持つことは当たり前のことかもしれません。でも僕のようにダラダラ野球を続けてきただけの人間にとっては、厳しい現実を前にして、『夢を持て』という方が難しい。長期的なビジョンを立て、それに向かって突き進むというやり方は当時の僕にはできませんでした。

できたのは、1日1日やるべき課題をクリアすること。商売に置き換えたら今日はお客さんが一人増えた、明日もまたお客さんが一人増えたという地道な歩みです。ただ、どんなに小さくてもいいから前に進んでいるという実感を持つことができれば、その道から逃げ出さすに続けられると思います。」

エリートでなかったからこそ、もがく中で身につけた「1日1日をしっかり歩む」生き方でした。自分が今何をしなければならないのか、焦らす、逃げす、真正面からぶつかり、大切なことを忘れないようにしたいと思います。