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非接触型販売で注目される「置き型ビジネス」

2021年10月29日

無人の店舗で商品を販売する「置き型ビジネス」は人手不足への対応や、人件費の抑制等から生まれたスタイル。従来は農家の野菜販売などで見られましたが、最近では、コロナ禍での非接触型の販売方法として注目され、さまざまな商品販売に広がっています。

24時間営業の古着販売、券売機で決済! ームジンノフクヤー
置き型ビジネスの典型といえる24時間営業の古着販売店「ムジンノフクヤ」では、商品選びから試着、会計までを顧客自身が行うシステムとなっています。値段はハンガーの色で区別されており、支払いは備え付けの券売機でチケットを購入するだけ。カメラの設置や店舗をガラス張りにすることで盗難防止につなげています。
2020年8月のオープンから1か月目で黒字を達成し、今後新たに2店舗を開店する予定です。


1,000円単一価格の「お賽銭箱」スタイルで気軽に購入一餃子の雪松一
「餃子の雪松」は関東・中部地方を中心に200店以上、無人店舗を展開。備え付けの冷凍庫には1袋36個入りの餃子が並べてあり、顧客が必要な個数を冷凍庫から取り出し、「お賽銭箱」にお金を入れるだけです。包装紙にはおいしい餃子の焼き方が印刷されています。レジで待つ時間もないことから、顧客からも好評で、店舗数も急速に増えています。
「置き型ビジネス」は、顧客にとっても都合のよい時間に立ち寄ることができるなどのメリットがある一方で、売手側としては代金の決済方法が顧客の良心にゆだねられている側面もあります。徹底した盗難防止対策など課題はありますが、非接触型販売ができることや24時間販売が可能であること、また出店にかかる内装や設備の費用を抑えられるなどメリットもあります。扱う商品は限定的ですが、実際に複数店舗の設置などが進んでいることから、可能性を秘めたビジネスといえるでしょう。