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股裂きの刑

2021年2月 1日

初めから財務管理に長けた人は起業家に向かないが、経営者はある時期からは財務を意識しないと会社を発展させられない。
ただ、財務の重要性に覚醒したからといって、それまでのアグレッシブさを捨ててはいけない。そこには、とてつもない自己矛盾がある。しかしそれを矛盾と感じずに、両方の思考を持つことができる経営者しか残りません。

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僕はこれを『股裂きの刑』と言っています。
損益を無視した突破力と、綿密に収益を管理する堅実性。
この『股裂きの刑』に耐えられるかどうかが成功する経営者の要件です。

股裂きを苦痛と感じるのではなく、経営の醍醐味と感じなければ、とても経営者なんてやってられません。(堀場製作所創業者 堀場雅夫さんインタビューより)
当事務所のお客様の黒字割合はこのコロナ禍においても75.8%(2020年11月末時点)です。経営者の皆様が突破力と堅実性の矛盾を楽しみ、両立して頂いている現れかと思います。
2020年は新型コロナ一色でした。終息が見えない中、外出か自粛か、という二者択ーではなく矛盾をどう両立させるかをしっかり考えながら前へ進む政策を期待したいものです。