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<社会保険の基礎>経営者・人事担当者として知っておきたい

開催日:2025年1月27日

category : セミナーレポート

2025年1月27日、企業の人事・経理担当者を対象とした「社会保険の基礎」セミナーが開催されました。本セミナーでは、社会保険の基本的な構造や意義について詳しく解説しました。

1.そもそも、「社会保険」って何?

社会保険とは、国が運営する公的保険制度の総称であり、「病気やケガ」「老後の生活」「失業」「労働中の事故」など、働く人々の生活を支えるための仕組みです。今回のセミナーでは、社会保険がどのような目的で作られ、どのような種類があるのかを丁寧に解説しました。
特に、参加者の関心が高かったのは「健康保険」「厚生年金」「雇用保険」「労災保険」の違いと、それぞれの具体的な役割でした。

 

2.社会保険に加入すべき人、加入しなくてもいい人

企業の人事・経理担当者にとって、社会保険の加入基準を正しく理解することは、従業員の適正な処遇や企業のコンプライアンス維持において欠かせません。適用対象の判断を誤ると、未加入によるトラブルや、後から高額な保険料の徴収が発生するリスクもあるため、社会保険の加入要件を明確にし、具体的なケースごとに解説しました。

中小企業の場合、「うちは従業員数が少ないから社会保険は不要だろう」と思いがちですが、法人であれば規模にかかわらず適用されるため、「知らなかった」では済まされない制度であることを強調。

特に「パート・アルバイトの社会保険加入条件の誤解」については、「雇用形態がアルバイトだから関係ないと思っていた」という声もあり、改めて加入義務の確認が重要であると認識できたかと思います。
社会保険の加入要件は、企業規模や労働時間などにより異なりますが、今後はさらに適用範囲が広がることが予想されます。 特にパート・アルバイトの従業員を多く抱える企業では、社会保険料の負担増を見越した対応が求められるかと思いますのでご注意ください。

 

3.保険料の仕組み ~労働保険編~

労働保険は、企業の規模を問わず適用される制度であり、適正な管理が求められます。特に、「どのように計算されるのか?」「誰がどのくらい負担するのか?」という点は、企業の人事・経理担当者にとって重要なポイントです。
労働保険の基本的な仕組みを整理しながら、実務での留意点や、企業が気をつけるべきポイントを詳しく解説しました。
特に、労災保険は事業主が全額負担し、業種ごとに保険料率が異なる点が強調され、危険度の高い職種ほど負担が大きくなる仕組みについての理解が深まりました。一方、雇用保険は企業と労働者の双方が負担し、雇用形態に応じた加入基準が設けられていることが確認されました。労働保険料は、賃金総額をもとに計算され、年度ごとに精算が行われる「年度更新」の仕組みも重要なポイントとして挙げられ、企業が適正な手続きを行うことの必要性が再認識できました。

 

4.保険料の仕組み ~社会保険編~

社会保険は、健康保険、厚生年金保険、介護保険(40歳以上対象)で構成され、それぞれの保険料は労使折半で負担される点が特徴です。健康保険料と厚生年金保険料は、標準報酬月額を基準に算出され、従業員の給与水準によって変動します。また、毎年の「定時決定」や「随時改定」によって報酬額に応じた見直しが行われるため、給与の変動がある場合は特に注意が必要です。
企業の負担額を正しく計算するための具体的な算出方法や、給与計算における実務ポイントが紹介され、参加者の関心を集めました。特に、社会保険料の負担割合が企業の経営に与える影響についての議論が活発に交わされ、「適用拡大に伴い、パート・アルバイトの社会保険加入が進む中で、企業側の負担が増加する点をどう考えるべきか」といった実務的な質問も多く寄せられました。

また、健康保険の給付内容や、近年の法改正による影響についても解説があり、特に傷病手当金や出産手当金など、従業員が安心して働くためのサポート制度の重要性が強調されました。制度の概要を知るだけでなく、実際の活用場面をイメージすることで、労務管理の視点からも社会保険制度の重要性が再認識されたセミナーとなりました。
特に、保険料の算出基準や適用拡大の影響については、多くの参加者が関心を寄せ、企業の経営戦略や人事・労務管理において重要なポイントとなることが改めて認識できました。また、給与計算や手続きミスを防ぐための具体的な対策も紹介され、参加者からは「すぐに実務に活かせる内容だった」「従業員対応の不安が解消された」との声が多く聞くことができました。

社会保険制度は法改正の影響を受けやすく、最新の情報を常にキャッチアップし、適切な運用を行うことが重要です。今後も、企業の皆様が円滑な労務管理を実現できるよう、実務に即した内容のセミナーを開催予定です。ぜひご参加いただければ幸いです。

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